夜中、手がしびれて目が覚める。
朝方になると指がジンジンする。
手を振ると少し楽になる。
「寝方が悪かっただけかな」
そう思って何か月も放置していませんか?
親指・人差し指・中指あたりのしびれが夜間や明け方に強い場合、手根管症候群という神経の問題が隠れていることがあります。
手根管症候群とは?
手首には「手根管」という狭いトンネルがあります。
その中を正中神経という神経が通っています。
この部分で神経が圧迫されると、指のしびれや痛みが出ることがあります。
特徴的なのは、夜間〜明け方に症状が出やすいことです。
どの指がしびれるか、かなり重要です
手根管症候群では一般に、
- 親指
- 人差し指
- 中指
- 薬指の親指側
に症状が出やすくなります。
一方、小指まで強くしびれる場合は、別の神経が関係している可能性もあります。
「手がしびれる」だけではなく、どの指がしびれるのかを確認してください。
手を振ると楽になる?それもヒントです
夜中に目が覚める。
手をブラブラ振る。
少し楽になる。
こうした特徴も手根管症候群でみられることがあります。
ただし、この症状だけで自己診断はできません。
首からの神経症状などでも手はしびれます。
本当に注意したいのは「痛み」より親指の力
しびれだけなら、まだ我慢できる。
そう思う方がいます。
でも症状が進むと、親指側の筋肉が弱くなることがあります。
例えば、
- ペットボトルのふたが開けにくい
- 物をつまみにくい
- ボタンを留めにくい
- 物をよく落とす
といった変化です。
さらに進むと、親指の付け根の筋肉が痩せて見えることもあります。
ここまで来たら「寝方かな」で済ませないでください。
50代前後の女性なら特に一度確認を
手根管症候群は中高年女性にもみられる疾患です。
更年期の時期と重なることもあります。
そのため、
「更年期だから手がしびれるのかな」
と放置してしまう人もいます。
しかし、しびれが続く場合は神経の状態を一度確認した方がよいでしょう。
首が原因のしびれとの違いは?
手のしびれは手首だけが原因とは限りません。
頚椎の神経。
肘周囲の神経。
糖尿病などの末梢神経障害。
ほかにも原因があります。
首を動かすと症状が変わる。
肩から腕まで痛む。
小指側がしびれる。
両手両足に症状がある。
こうした場合は、手根管症候群以外も考える必要があります。
これは早めに医療機関へ
次の変化は様子を見すぎないでください。
- しびれが一日中続く
- 感覚が鈍くなってきた
- 親指の力が落ちた
- 親指の付け根が痩せてきた
- 物を頻繁に落とすようになった
神経の障害が進んでいる可能性があります。
まとめ|夜中の手のしびれを「寝相」で終わらせない
夜間・明け方に手がしびれる。
手を振ると少し楽。
親指〜中指に症状が強い。
こうした場合は手根管症候群を考える一つの材料になります。
特に親指の力が落ちてくる前に、一度確認してください。
何か月も「そのうち治る」で放置するより、原因を確認してから対応を決める方が安心です。







