痛みが出た時がはじまり?
50代以上くらいの方からよくご相談される際に「1,2週間前に痛くなったばかりです。すぐになおりますかね?」と仰ることが頻繁にあります。反対に「そりゃ、痛くなるような生活を何十年もしてこの年齢になったら、回復するのも時間かかりますよね。」と仰る方もおられます。
この2つの違いはその方の「カラダへの理解度や性格」などにもよるかと思いますが、果たして身体は痛みが出た時が悪くなり始めなのでしょうか?
痛み始めの多くには“きっかけがあるモノ”と“ないモノ”にも分かれます。いわゆる急性のケガか慢性の痛みなどか、です。捻挫やぎっくり腰のけがは一瞬で起こりますよね。慢性的な痛みは生活を続けていくことで起こることもわかりますよね。ただ、慢性的な痛みがある状態でも、ある一瞬のきっかけで余計に悪い状態が表立ってくることもあって、それが初めの発生点だと勘違いする場合もあります。
まずは、一瞬で起こったケガ的な痛み(外傷)なのか、慢性的なカラダの壊れ・衰えででてきた痛みなのかをよく見る必要がありますので、痛みが出たときに初めてカラダが傷んだタイミングとは言い切れません。
カラダはどうやって悪くなっていく?
一瞬のケガはさておき、若い学生時代には起こらなかったカラダへのトラブルがなぜ、年齢を重ねると起きやすくなるのか。そこは必ず理解しておくべきです。
私が日々扱っている業務でみていきますと、そこから考えるカラダがどうやってわるくなっていくのか」というポイントはまずは老化によっておこる機能の低下があります。水分(みずみずしさ)がなくなっていくという表現もわかりやすいと思います。そして、若くても運動の不足で血流量低下や代謝機能低下を起こします。
次に、生活習慣の不良(姿勢や特徴的な仕事の動きなど)が挙げられます。そしてこれらが原因となって、カラダを支える筋肉や骨といった屋台骨部分が傾いていきます。家がへしゃげているような状態だと、痛い痛いと軋(きし)んできますよね。そこにはもちろん関節や靭帯などへの継続した積年の負担も含まれています。
あとは、それがどこから壊れていくかです。絶対的というわけではないですが、やはり家と同じで基礎構造と大黒柱である骨盤と背骨から始まるといっても差し支えないかと考えています。あなたは脚を組んですわったり、ソファにのけぞって座ったりしていませんか?はたまた1日に5時間も6時間も座りっぱなしで1時間2時間運動することでリセットすることもしていない、そんな生活をしてきませんでしたか?
解決方法は?
まずは、一度これまでの生活を振り返ってみることが重要になりますし、解決の糸口になるかもしれません。
アナタが続けてきた仕事の歴史、趣味、自宅での過ごし方、運動継続の歴史、そして病歴様々なことがあなたのカラダを作ってきて、今の痛みにつながってきたかということがわかるかもしれません。