「膝が痛いなら、まず痩せてください」
変形性膝関節症の方なら、一度は言われたことがあるかもしれません。
確かに体重管理は大切です。
でも、ここで間違えないでください。
膝のために体重を落とそうとして、食事だけを削り、筋肉まで落としてしまう。
これは避けたい減量です。
「体重を減らせば全部解決」ではありません
体重が増えれば、歩行や階段で膝にかかる負担も増えやすくなります。
そのため、体重が多い方では減量が治療の一部になることがあります。
ただし、膝痛は体重だけで決まるものではありません。
筋力。
股関節や足首の動き。
歩き方。
活動量。
炎症。
これらも関係します。
数字だけ軽くなって、身体まで弱くなったら本末転倒です。
一番避けたいのは「食べないダイエット」
朝食を抜く。
夕食を極端に減らす。
炭水化物を全部やめる。
一日ほとんど食べない。
確かに短期間では体重が落ちることがあります。
でも落ちるのは脂肪だけではありません。
筋肉まで減れば、膝を支える力も落ちます。
さらに、立ち上がりや階段、歩行そのものがしんどくなることがあります。
「膝が痛いから運動できない」も危険なループ
膝が痛い。
だから歩かない。
動かないから筋力が落ちる。
活動量が減って体重が増える。
さらに歩きにくくなる。
この流れには入りたくありません。
ウォーキングが痛いなら、運動を全部やめる必要はありません。
状態によっては、
- 椅子からの立ち座り
- 浅いスクワット
- 自転車
- 水中運動
- 股関節周囲の筋トレ
などを使います。
体重計より先に「立てるか」を見てほしい
3kg痩せた。
でも椅子から立つのが以前より遅い。
階段がつらい。
歩幅が小さくなった。
これでは、良い減量とは言いにくいでしょう。
体重と一緒に、身体機能も残せているか。
これが重要です。
筋肉を残すなら、たんぱく質も忘れない
減量中でも、肉、魚、卵、大豆製品などのたんぱく質を極端に減らさないようにします。
特に50代、60代以降では、体重だけを追いかけるより、筋肉をできるだけ残すことも重要です。
食事量を全部削るのではなく、まず間食、甘い飲み物、アルコールなど見直しやすい場所から調整する方法があります。
急激に痩せなくていい
「早く10kg落とさないと」
と焦る必要はありません。
無理な減量は続きにくく、リバウンドや筋力低下につながることがあります。
膝のためなら、
脂肪を少しずつ減らしながら、動ける身体を残す。
この方が大切です。
まとめ|膝のための減量は「軽くなる」だけでは足りない
変形性膝関節症で体重管理は大切です。
ただし、
食べない。
筋肉まで落ちる。
歩けなくなる。
これでは意味がありません。
体脂肪を減らしながら、筋肉と活動量をできるだけ残す。
これが膝を守る減量の基本です。







