痛みをとる方法
例えば、ダイエットやカラダ作り以外、強い痛みのお悩みで来られることがほとんどです。そもそも、そうした場合「痛みを取りたい」といってこられます。痛いのは嫌なので当然ですよね。
痛みを取る代表的な方法というのは大きく2つ。一つはもっとも即効性のある病院での薬物投与。これは“薬物”なので当たり前ですが、カラダに作用するという意味ではやはり最強です。もう一つは、痛みの原因はほとんどそのままだけど、ハイボルトなど電気治療器などの物理療法で痛みを一時的に感じなくできたり緩和したりする方法です。
基本的に、カラダを壊す元凶がそのままなのに“元から直す”、“二度と痛みが出ないように痛みを取り去る”というのはあり得ない場合がほとんどなので、こういう方法となります。
極端ですがわかりやすく例えれば、ぶっとい魚の骨が腰の奥に刺さっているのに、薬を飲んたり、電気をあてて一瞬痛みを感じなくしても、元凶・原因であるその魚の骨を取り去らない限り痛みが無くならないのは当たり前です。
1回で痛みがとれる?
では整体はどうでしょうか。ネットや看板広告では「私たちが痛みを取ります!」、「たった一回で痛みを消します!」といった整体や整骨の広告を頻繁にみます。これについては全くのウソ…とも言えません。実はその人が軽症で、ボタンの掛け違えのような簡単で軽い原因のモノもあるので、はからずもその通り1回で解決!っで終わってくれる場合が確かにありますからウソとも言えません。例えば、一瞬感覚をぶっ壊すように体に強い刺激を与えて、痛みを感じなくする療法などもありますので。
ですが、あなたのカラダを正しく見立てていくと、蓄積してきたような原因がみつかる、いわゆる慢性痛。そして蓄積していないけれど軽症でもない“原因”が発生する例もあります。
そうなると、一度で変わらない場合もあれば、5回やっても10回やってもあまり進まないような軽くない場合もまれにあります。(そのくらいの回数でもメドがたたなかったり、元から見立てがつかない不明な状態、そして痛みを持つ人が希望しないなら引き受けるべきではないか、または丁寧な説明を受けることが必要です。)
まず大切なのは、病院でいう診断的なことを、整体でも施術者なりに正しく出来なければ仕事ができません。まさか、カラダや状態が違うのに全員に同じことを言われたり、マニュアル通りの対応をされたりしていないかをよく見るようにしましょう。
整体の効果はどれくらい?
整体で正しく見立てを付けて、浅くない原因を取っていくとなると、一度にすべての原因を無くせる超軽症でもなければ、1回ですぐに元から良くなることはないでしょう。効果はというと、その人の状況、カラダの状態によります。長く持つこともあれば、数日の場合もあり、または一日で元通りといったこともあります。そのあたりも施術者の力量と痛みを持つ人の状態で変わってきます。
ただ、一つ言えることは、慢性痛のほとんどの場合は日々の生活の動作が元で作られる生活習慣病と言えるかもしれません。そうすると、一度効果的な施術を受けて1週間後に再度施術をうける予定でも、受けた後の生活で変わらず原因になることをしていては良くならないこともあります。
1日は1440分。7日間で10080分です。カラダにいい影響を与える20分の施術を受けても、次回までの10060分が今までと同じ生活習慣のままなら、スムーズに改善していくことが出来るのか、ということになりますよね。
痛みを一時感じたくないなら薬物投与や物理機器はお勧めです。整体効果というのは、施術などで原因を無くしていくことです。そして原因がなくなることで痛みも減退していく、ということになると考えるとよいかと思います。